▎高い技術力


近年はリサイクル材料の使用率(再生材使用率)を明記しなければならない商品が増えており、グローバルブランドの新製品に使用されるプラスチック原料として質の高い「エコバージン」コンパウンド原料が必要とされています。

BAFはこれまで再生材の調達を担ってきましたが、クローズドループリサイクル(Closed Loop Recycle)により、市場が求めている安全なエコバージンのコンパウンドを目指したR&D型工場「BAF PLASTICS」を2007年広州市経済技術開発区にオープンしました。

SYMBIOSIS(相利共生): 2013年にはエコバージン材料の開発を行うため広東省東莞市へ移転。年間数万トンの生産能力を持つローカルのバージンコンパウンドメーカーの協力を得て新材料の開発に取組んでいます。

汎用樹脂のPP、PSのほか、PC、PC/ABS、PAなどのエンプラ、LCPPPS、PPAなどの高耐熱/高強度のスーパー・エンプラまで、長年のビジネスパートナー工場数社の協力により、幅広いオリジナル材料の開発を手がけています。 

お客様に安心してご使用頂ける「エコバージン材料の製造販売」を目標に開発を行っています。

□ エコ バージン 材料

バージン材料やニートポリマーをブレンド使用することにより、商品の品質と供給量を安定させることができます。ご希望の再生材使用率に合わせたEC0-GRADEのバージン材料「エコバージン」の生産が可能です。成形メーカーで発生するランナーの粉砕品、ロールやシートの端材品などのPOST-INDUSTRYの再生材を添加し、新たに添加剤やガラス繊維などをコンパウンドして品質を安定させたエコバージンプラスチック材料を開発いたします。世界中の家電やOAメーカーに要求されている再生材使用率がクリアーできるグリーンな環境保護材料です。 米国のUL規格に於いても正式に重量比25%までの再生リグラインド材の使用が認められています。

エンプラ使用パーツ例
 先端的な分析・評価機器

バージンコンパウンドメーカーとの共同作業により、入手する再生材料の品質確保には細心の注意を払っています。原料受け入れ検査段階より完成品の品質検査まで、日本や欧州から最先端の分析・評価機器を使用致しております。 品質管理は、所定の測定法(ASTM、ISO)のもとに、各ロットごとの品質評価を行えます。また、RoHS試験につきましても、各ロットごとの測定を行い、安全性の確認を行います。 品質保証はISO9001(品質管理)取得工場として、その基準を遵守します。 更に、UL認定工場としての規格を遵守します。

主な試験機

(1)キャピラリー・フローテスタ(日本/東洋精機製・キャピログラフ)        

溶融状態の樹脂が毛細管(キャピラリー)を通過し流出する時の速度と容積流量を測定し、所定温度の溶融樹脂の粘性(流動性)を算出する。特に、実際の射出成形速度に近い高速での 流動性の判定が出来ます。

 

(2)高温型熱変形温度測定機(日本/安田精機製作所製)        

樹脂の耐熱性の尺度の一つである荷重たわみ温度(DTUL)の測定装置です。本機では、ASTM法に準拠した低荷重(0.46MPa)と高荷重(1.82MPa)の測定をします が、超耐熱樹脂にも対応し、500℃までの測定が可能です。

                   

 (3)万能試験機(日本/島津製作所・万能引張試験機)        

樹脂成形品の機械物性(引張、曲げ、圧縮時の強度・弾性率・伸び)の測定機械です。樹脂の基本的な機械特性を判定するための基準となる測定機です。

 

(4)示差走査型熱量計/DSC(スイス/Mettler-Toledo社)        

基準物質と測定資料との間の熱量の差を計測することで、樹脂の熱特性を測定します。

結晶性樹脂(PA,PET,PBT,PPS,LCPなど)は、融点・結晶化温度、ガラス転移温度が測定出来ます。

また、非晶性樹脂(ABS,PC/ABS,PC,PESなど)は、ガラス転移温度の測定が出来ます。

樹脂の種類や純度の判定等に用います。

                   

 (5)ブラベンダー型試験混練機(日本/東洋精機、ラボプラスト・ミル)        

少量(50-100g程度)のサンプルで、溶融樹脂の混合特性をトルク値として計測し、 最適な処方の判定を行います。特に、複数の樹脂や充填物を混合する場合の最適混合比の判定や粘弾性特性を計測し、適切 な材料設計を行います。

                   

 (6)RoHS分析/蛍光X線クロマトグラフィ(日本/日本電子)        

RoHS規制物質(鉛、水銀、カドミウム、6価クロム、PBB,PBOE)の有無及び基準内 の判定をします。

                

自社所有の生産機は、二軸押出機 50mmΦ、65mmΦ の2台と、30mmΦ(試験研究用)1台のみですが、合作会社の設備により、年間50,000MTあまりの生産能力を有しています。